ビリー・ワイルダーの「お熱い夜をあなたに」を下敷きにしてます
(2008-04-28)
この作品は明らかに名匠ビリー・ワイルダーの「お熱い夜をあなたに」を下敷きにしてます。
興味がある方はそちらもぜひご覧ください。
親が旅先で死亡し、子供が亡骸を迎えに行く。そこで同じ境遇の異性と出会う。
この設定は「お熱い夜をあなたに」そのままです。
私自身は監督のメイベル・チャンより脚本のアレックス・ローのファンです。
彼もかつては何本かの映画を撮ったのですが、今は(実生活上もパートナーである)メイベル・チャンの裏方に徹している状態なのが非常に残念です。
アレックス・ロー監督作としては「恋のトラブルメーカー」「七小福」があります。
どちらも傑作です。
過去への感傷と現在への考察、そして未来への希望
(2007-02-19)
この映画は、二組の男女に仮託して香港返還前を回顧し返還後への希望を
綴る作品だが、その視点は多分に懐古的だ。
香港大学に通ういわばエリートの男女による、
欧米のロマンス小説を模倣したが如き恋愛模様は
エピソードにせよ展開にせよどこかステレオタイプで既視感が漂う。
二人のテーマ曲「try to remember」も、
使われ方があまりにも古典的な為、作り手の思い入れほど観客の胸を打たない。
本編では、客観的には不倫の果ての死である主人公たちの結末が提示され、
その上で当事者たちの側から二人の生涯にわたる恋愛に
感傷的な正当性を付与していく。
のみならず、主人公男女の特に女性がいかに魅力ある女性であったかが
他の人物たちの台詞も通して強調され、劇中での偶像化さえ図られている。
また、これは意図的な演出なのか不明だが、
主人公二人は設定の上では中年を迎えてもあくまで若々しい風貌のままであり、
年相応に老けて世俗にまみれていく周囲との差異が視覚的にも際立っている。
だが、私は主人公たち及びその恋愛を美化するそうした手法に
ことごとく作為的で白々しいものを覚え、
二人の恋愛に全く感情移入も出来なければ肯定感情も抱けなかった。
むしろ、親たちの恋愛に当初は反発しつつも理解していく子供たちの方に
卑近な共感や感動さえ覚えた。
過去への感傷的な懐古より未来への希望と自負を描いた点を高く評価したい。
音楽と映像が良い!
(2006-08-17)
切ない物語ですよね。
ストーリーはそんなに感動を覚えなかったんですけど、
映像と音楽がいいと思いました。
特に劇中に流れる Try to remember がストーリーとマッチしていて、
それをレオン・ライが歌うところはグッと来ます。
誠実、しかし不安定な青春の末路
(2006-02-15)
才能にも容姿にも恵まれた二人、しかしながらその才気故に回り道を
してしまう。再会し、再び愛の炎が燃え上がるが、それにも、やはり
危ういうたかたの雰囲気が漂う。そして、こういう結末しかなかった
ろうという終焉。自分にはこんな生き方は出来ないけれど、青春時代の
危うい心の動きは自分にも経験がある。
残された2人の子供達が親達がなし得なかった、地に足の着いた人生を
歩んで欲しいと祈らされる。
せつないです。
(2003-08-31)
この映画は映像がとても綺麗でした。レオン・ライが歌う歌がいつまでも心に残り、悲しくてはかないレオン・ライとス-・チ-の恋をいっそう引き立てている気がします。どうして二人が結ばれなかったのか不思議なんですか・・・・話の設定が感情移入しやすい映画だと思います。誰にでも昔の恋人に再開したら・・・と思わせるちょっと考えさせられる映画ですね。わたしの観た映画の中でかなりお勧めです。
特にレオン・ライがかなりかっこいいです。