あまりに説得力のある映画。
(2008-02-18)
私はこの映画が公開される前から単独犯行説に疑問を持っていた。あの有名なサプルーダーフィルムを以前TVで見てケネディは前から後ろへ頭が吹き飛ばされている。オズワルドのいたとされる教科書ビルは彼の背後になるからオズワルドが撃ったとすれば後ろから前へ倒れるはずです。あとは手動式のボルトアクションライフルで7秒弱で3発狙うなんてまず不可能です。私も試しにモデルガンでやってみましたがボルトを3回動かすのがやっとでした。
映画本編はまるでセミドキュメンタリーのような構成で再現ドラマもまるで実写の様な出来でした。オズワルド役のG・オルドマン、黒幕のトミー・L・ジョーンズを知らしめたのはこの映画だと思ってます。3時間を超える長尺物ながら弛むことなくぐいぐい引っ張っていく演出力、ジョー・ペシーが真相を喋りだすと音楽も早くなり喋りも早くなっていく、また「X大佐」の喋るところもセリフとは思えないまるで自分が経験したから喋れるような早口な喋り方で新たな真相が語られる。監督の最も言いたかったことは裁判でK・コスナーが最後に演説するシーンにあると思います。「この国に生まれてもこの国に死にたくはない。」
賛否両論の出る映画でしたがこういった内容の映画が作れる事自体、アメリカの「表現の自由」とは進んでいる。その反面「ドラエモン」は輸入されていない。なぜか?主人公が自助努力をしてないから。
20世紀最大の政治的ミステリーへの挑戦
(2007-07-16)
JFKというと、ジョン・F・ケネディ。ケネディ大統領暗殺は、1968年6月。僕は小学生の頃でしたが、その後のミステリーに惹かれるように、ケネディの人物伝を読み漁るようになりました。
この映画は、そのミステリーに挑戦をしたものですが、オリバー・ストーン監督には、「なぜアメリカが、ベトナム戦争へ関与したのか」を解き明かしたかったのではないでしょうか。 彼は、「JFK」の前に、「プラトーン」「7月4日に生まれて」など、ベトナム戦争を題材にした映画を製作してきました。きっと、この戦争の背後にあるものを、ケネディ大統領暗殺から見ていきたかったのだと思います。
実写フイルムをふんだんに取り入れ、当時の雰囲気を醸し出しながらも、一方ではジム・ギャリソンの論理的な思考を紹介していく中での展開は、充分に説得力があります。
文句無し!
(2006-03-28)
先日、JFK事件の特番がテレビで放映されていた。
改めてこの映画を見た。何度この映画を見た事だろう…?
既に言われ尽くしている事だろうが、
JFK事件という、難しく深い題材を見事に映画化している
オリバーストーンの手腕はさすがの一言。
事件当時の映像の取り入れ方や、キャスト(特にケビンコスナー)の好演、
もう文句の付けようが無い。
33年後、封印された事件全ての事実が明らかにされるかどうか判らないが、
この映画は、33年後以降も光を放っているだろう。
是非、1度見て頂きたいです。
これもアメリカ
(2006-01-14)
スゴイね。
凄すぎるね。
さすがオリバーストーン。
ケビン・コスナーのなが〜いセリフの説得力。
古いシロクロ映像のリアリズム。
見事なカットの連続。
たかがアメリカされどアメリカこれもアメリカ・・・。
歴史っておもしろいなァ。
当然ながら25年後完結編が作られるのだろう。
出来ることならオリバーストーンの手によるものを見たい。
時間を忘れ、震えるほど、感動
(2005-05-16)
~ザプルーダーフィルムの、ケネディの頭部がふき飛ばされるシーンを執拗にくり返したり、その直後のジャクリーン夫人の驚愕した表情を、ざらついた画像のなかでスローで見せつけたりと、この映画は観る者に強烈に覚醒を迫っているかのようだ。「この国の暗部を見ろ!」「目を覚ませ!」そう訴えているようである。
自らがベトナムに従軍し、『プラトーン』な~~どでアメリカを描いてきたオリバー・ストーンは、為政者たちが私欲のために行ってきた不法な行為や自分たちに対する裏切りや欺瞞に目を向けず、安穏としている大衆に苛立ちを覚えているに違いない。それは、主人公、ジム・ギャリソンとその妻の会話としても表現されている。
「こんなにひどい状況を、なぜ君らは見ようとしない」ラスト近く、ギャリソン役の~~ケビン・コスナーがカメラを見すえて言う言葉にも、そんな気持ちがこもっている。
しかし映画は、そんな思想的な部分を重苦しく感じさせることなく、カット割りの巧みさ、ドラマティックな音楽で緊迫感を盛り上げ、長い上映時間を感じさせず一気に引っぱっていく。
脇を固める役者陣の豪華さ、達者ぶりにも注目。~