主役が監督・・。
(2008-04-20)
主役であるクリント・イーストウッド監督が後に、この映画撮影はほとんど「取り直しナシ」の一回切りの撮影だったと言ったのには驚きです。取り直しをすればするほど、俳優はますます作為的になるからだそうです。--一番難しいシーンは、二人がダンスしながら微妙な愛情表現する場面だったそうです。(人妻役の有名女優もあのカットが映画人生で最も思い出に残る一つだと言っていられました。)私も約40年前の20代の頃、カメラマンとして映画に出てくる同じ黒のニコン2台を持ち、大量のフイルムパッケージ、太い三脚を持って世界を周っていました。コダックのフイルムを冷蔵庫に入れるシーンがありましたが、暑さからフイルムを守ろうとするさりげない仕草も琴線に触れます。あの「9.11テロ」の翌日、攻撃を受けたワシントンDCから特別の高速バスでシカゴへ避難するとき、偶然、撮影現場を通りかかりました。黄昏時でしたが、眼をこらして河を探すと、似たような造りの「屋根付きの橋」を発見することができました。私も歳をとり、人生の孤独、その先が次第にみえてくるようになると、この作品の違った深みさえ感じます。
役者の力量が見える
(2008-03-31)
話の筋からすれば、日常生活に満たされない欲求不満の中年主婦が、フラっと現れたフォトグラファーを家族の留守の間に 誘い込んで・・ とひとつ間違えれば陳腐なものになりかねないところを、流石はM.ストリーブの品位と知性(決してこの役柄がそうだというわけではなく、彼女自身の役へのアプローチの仕方にそうしたものがはっきり見えるということ)と、アクションの無い、でも純粋なイーストウッドの精錬さが、この映画を上質なものにしていると思います。ストーリーに好き嫌いはあるかもしれませんが、他の出演作同様にメリルの細やかな演技力は期待を裏切りません。
???
(2007-09-29)
映画を見終えて、
そんな事も知らずに、嫁の為、家族の為に朝から晩まで汗水垂らして働く旦那の気持ちは……
俺なら知らされて別れたい…
ここまで脇役の気持ちを考えさせられた事はない映画って言えば★5個なのかも…
愛すること
(2007-03-16)
中年男女の静かな不倫物語と言ってしまえばそれで終わりですが、たった4日間の恋が永遠の恋物語となるほど、美しい恋をする人生があってもおかしくはないと思えました。この映画では、お互いの立場をはっきり分かっているところが胸を打ち、切なくて涙が止まらなくなります。この瞬間が人生の分岐点だったと思うことが誰にでもあると思います。あの時、一歩進んでいたら?未来は誰にも分からないけれど、後悔しない恋をして、後悔しない人生を送りたいと思います。それぞれの年代で10年おきに観てみるときっと、感動も違ってくると思います。いつでも素直に観たいラブストーリー映画のひとつ、お薦めです。
運命の恋の四日間
(2004-09-27)
素晴らしいの一言です。
イタリアから嫁にきて、アイオワの田舎に住む平凡な主婦フランチェスカ。
家族を守り育てています。
でも、のどかな田園生活も、田舎の人のうわさ好き、無遠慮にあい、
フランチェスカは退屈に悩みます。
そこに現れたのは、離婚歴のある風景写真家ロバート。
丁重で心遣いこまやかな彼に、フランチェスカはだんだん惹かれたいきます。
この描写が素晴らしいです。
ラストシーンは、思い切り泣きました。
最後のチャンスにかけるロバート。その車に乗りたくて、ドアのノブに
手をかけるフランチェスカ。
でも、家族のことを考えると、どうしてもドアを開けられない。
見事な恋愛描写です。
とってもいいのは、フランチェスカの遺書を見た長男と長女が、
真の愛に目覚めて、動き出すところです。
「人生は素晴らしい。行きなさい、私の子供たち。」
フランチェスカの遺書の最後は、子に対する愛情にあふれています。
自分も、こんな遺書を書きたいと思っています。
是非お勧めの一冊です。