青春の痛み
(2004-07-26)
とても誠実であるが故に、残酷な作品。高校生の現実を、メスを使って切り開くように示します。
ヒロインは友人と遊ぶより、森にある祖母の家に入り浸り。花々と本に囲まれているのが、幸せなのです。恋の告白なんてとんでもない。いつも木の影から彼を見つめていました。
対する少年は、全てに恵まれたアイドル。世慣れていて、わが世の春を謳歌しています。接点のまるでない二人。あることがきっかけで付き合い始めるのですが・・・。
知らない事は、痛い事なんだなぁと思いました。予防線が張れず、まともに傷つくのです。そもそも分かっていたら、こんな恋はしなかったでしょう。みんなが辿ってきた道ですね。
クレアは繊細な心の襞を、大胆に披露して、魅力全開。とびきりの美人ではないけれど、輝いています。お相手は、ジュード・ロウ。はまり役です。
ヒロインにはユダヤの血が流れています。そのことでまた憂き目を見る。日本人の感覚では、この差別意識がどういうものか、よく分かりません。でもつくづく立場の大変な民族だと思いました。
普通の青春映画より重い感じですが、味わいがあります。ラストで見せる、ヒロインの表情に救われる。それで、立ち直りの早さも、若さの特権だったと思い出します。