ハピネット・ピクチャーズ
舞台劇の味わい (2004-08-13) 売れる低コストムービーによくある おしゃれなピカレスクものに数えるには、映像・台詞とも地味だ。 血は流れエロスも含むが、この映画はハードボイルドやアクションというより ヒューマンに含めてもいいんじゃないだろうか。 ストーリーだけ聞くと、わざわざ観ようとは思わないかもしれない。 悪業から足を洗った男が、かつての仲間に巻き込まれて平和な生活を乱される。 次々に現れる、招かれざる客たち―― いかにもな設定と展開、だが、この作品にはスピード感でごまかしたところがない。 主演トーマス・ジェーンとアーロン・エッカートの奥行きのある演技の賜物だろうか、 どこか味わいがあり、しんみりさせられたりもする。 たとえば「アクション映画」という冠だけで 映像に頼った薄っぺらい作品だと決め付けて観るのをやめる人がいるとしたら、 「ちょっともったいないですよ」と言いたい。