コマンドフォークトプラス1
(2007-10-18)
「野崎氏に期待するものは真のミリタリーと“美少女”の投入です! (高橋良輔監督語る)」という帯の文句! 冒頭の「私がフォークト隊に配属なんて、アリエナイ、ゼッタイ」とかいう丸文字もどき(笑)の日記! そしてとどめのオッパッピーなおねえちゃんがうーんと伸びをする塩山イラスト! これらが我ら最低野郎に無駄な大ダメージを与えてくれるのだけれど、さて本編はというと……。
戦争で敗れた夢をくすぶらせ、配属された戦場で自らのミスから人を死なせた整備士ルッカ。プロ集団コマンドフォークトの中で、自らのふがいなさを自覚するが故に奮闘する彼女を中心に、強すぎる個性の為ばらばらだった部隊がひとつにまとまっていくその過程の物語……って、あれ? 野崎さん最近の仕事、『FLAG』の構図そのまんまなんじゃ……? というわけで、新しさみたいなものはないんですが、さすがに既に一度研究したであろう生きた人間像をベースに、あとがきからそこはかとなく伝わってくる、作者自身の屈折した思いが投影されたであろうルッカという人物が、思い入れもたっぷりにじわりじわりと読者に迫ってくるのです。御大期待の「美」少女かどうかはともかく、女性の投入は大成功と言っていいのではないでしょうか。フォークト隊のうすっぺらさは相変わらずですが……。
前巻に比べてぐっと読み易い文体におさえられて、リーダビリティも向上! たまーにおなじみ独りよがりな文章もでてきて、1ページまるまる意味不明なときもありますが、それさえもなんだか許せてしまうくらいにお気に入りの一冊になりそうです。メルキア本政府がからんできたり、新兵器がSTTCとファッティー地上タイプだったりと、ボトムズ濃度は相変わらずの発火寸前。付録の高橋監督コメント全文を読めば、帯の文句のもつ微妙な意味あいも高橋御大の狸親父ぶりとともに楽しめるので、それだけでも6ギルダンの価値は……いや、さすがにないか。
第2巻はコマンドフォークト部隊結成から部隊としての成長の物語
(2007-10-08)
コマンドフォークト部隊として結集しましたがこの物語の時点ではまだ公にされていない「第501実験中隊」とされています。スーパーエースは集結したもののフォークトも部隊のまとまりをどう進めるか模索をしている中、コマンドフォークト部隊の整備班主任のゴッぺルが技術交換の為不在になり臨時で新米整備士のルッカが配属されます。ルッカがコマンドフォークト部隊に整備士として行動を共にする中で部隊の状況にどう変化が…な話とフォークト部隊のヒュロス軍に対してモラニア軍にはカルペツ参謀そしてAT乗りエースのケスウリが登場して両極的な戦いが展開します。
今回、部隊という中で整備班という部分を大きくとりあげられている部分(キリコの物語では当たり前のようにキリコ自身が組立やメンテをしていたので)が新鮮さを感じました。兵器であるかぎりAT乗りのエース同様、整備士も同様に超一級(エース)であればこそ部隊全体でより良い成果があげられるという解釈も感じました。
最初のエピソードのラストがAT戦で無く対ATライフルをかついで塔を登って…の展開も良かったです。
また"Hobby JAPAN"の「コマンドフォークト」にも登場のケスウリ中佐ですがかつて(戦闘総監以前の)フォークト部隊との戦いで敗れた事があり執拗に倒す執念をもった人物としてえがかれています。しかしカルペツ参謀の非道な方策との葛藤や部隊としてのありかたなどの心の揺れも表現されており"Hobby JAPAN"連載では触れられていない部分が良かったです。
物語の時間軸的には1巻から2巻、そして"Hobby JAPAN"のディオラマストーリーの最初への流れとなっています。"Hobby JAPAN"誌上でもひとまず最終回ですがまだまだ今後の広がりを期待できるシリーズであると思います。
男達の世界に美少女登場!
(2007-09-30)
収録内容
・バンネベルク編
要塞都市バンネベルクを巡る攻防、天才戦略家カルペツの立てた作戦に・・・
・彷徨う遺跡編
モラニア軍の新たなる攻撃、それは衛星軌道からの遺跡を落下させる目的だった・・・宇宙に上がったゼトラだったが・・・
・テストフィールド編
ノルデン中隊8機対コマンドフォークト4機、その模擬戦闘の結果は・・・そして遂にモラニアの実験中隊が・・・
・サイトロ編
コマンドフォークトに与えられた命令、新型ATの護衛、そこへモラニアのケスウリ隊が・・・
・戦闘区画N5SG編
前回の雪辱を果たすためにヒュロスへと長距離進行するケスウリ隊、その前にコマンドフォークトが・・・
今巻はモラニア軍の天才戦略家カルペツ参謀とヒュロス軍の新米女性整備士カリン・ルッカが中心の内容となっています。
やはり考えられた内容ですが、ヒュロス軍のコマンドフォークとに対するモラニア軍でも優秀なパイロットを集めた実験小隊ケスウリ隊が組織されましたね。
そして新型の機体として遂にあのターボカスタムが登場!今後のATの展開にも期待大の作品ですね。