実は警察ものの傑作
(2004-08-26)
映画版は好きで繰り返し見たのですが、マンガは全部読んでなかったんですよ。改めて読んでみて「ごめんなさい、もっと早く読めばよかった」でした。
私がなんとなくマンガ版読まずにいたのは、1.愛嬌ある悪役(内海、バド)の設定になじめなかった。2.第2小隊の人間模様が少し気恥ずかしかった。からです。どっちもヘンに爽やかすぎますよねぇ? 劇場版2なんかは爽やかなとこが全くなくて、そこが好きだった。押井/伊藤作品にある適度な暗さが、ゆうき作品にはない。ていうか意図的に不自然に明るくしてる。
しかし、今回通読してゆうき作品に大きな魅力を感じましたよ。1.ロボットと人間が自然に共生する世界観(機械の道具感とかレイバー作業員のストとか、とてもイイ!)。2.警察もの、それも刑事警察ではなく交通部・警備部を描いた珍しい作品。特車2課は架空の部署ですがとてもリアルに感じ。3.シャフト社の内海が暴走するあたり、企業ものとしても優秀。全体にバドと野明の存在がどうしても緊張感を欠いてしまいますが、それでも素晴らしい。終盤の後藤隊長と内海の会話なんて鳥肌モンです。既成のハードボイルドの文脈にとらわれない自由闊達な世界構築。SFの底力ですね。読んで損なし。