高揚感
(2007-06-20)
それぞれの曲にそれぞれの気持ちがこもっています。ホロヴィッツとルービンシュタインを聞くと、どうも他のピアニストの演奏が聴けなくなります。技巧派とも言われますが、技巧を通り越してピアノであることを忘れさせるような、何かその曲が表現しようとした世界に連れて行かれて、その世界に漂ってしまいそうになる演奏です。ピアノという道具がもう演奏者の体の一部になっています。
たとえば「別れの曲」は後半の盛り上がりがすさまじく、こんな解釈もあるのだなあと感心しながらも引き込まれてしまいます。うまく言えないのですが、別れに際してあれこれ思い悲しむ心の変化が、わずか数分の凝縮されているような名演です。
新鮮・衝撃的
(2006-02-27)
ただブッ叩くだけがホロヴィッツではない。それにしてもこのマズルカは素晴らしい。ショパンの芸術・只管な想いをホロヴィッツが完成された音世界として具現する。生まれたばかりの新鮮な、そして衝撃的な閃きに満ちた演奏には、ただただ感嘆するばかりだ。革命のエチュードにしても、これこそが「革命」だと言いたい。そこで「革命」が起きなければ「革命」ではないのだから。
素晴らしいの一語につきる一枚
(2005-02-03)
すばらしい。
なんともため息のでるような演奏だ。
力強い打鍵と粒立ちの良い輪郭のはっきりした音色。
それでいて繊細で時折微妙な表情をものぞかせる。
これがホロヴィッツだ。
長い指とその鋼鉄のような音色故にショパンは合わないとも言われているがなかなかどうして、素晴らしい。
「ピアニストにとって最も大切なことはピアノを打楽器から歌う楽器にするである」と語ったホロヴィッツ。
この1枚を聞けばその言葉を実感できる。
すさまじいピアニスト。鬼の様な迫力。
(2004-10-30)
このレコ-ドは70年代が主流だ。録音も60年代に比べてレンジが発達
している為、余計に楽しめる。特にエチュ-ド4番の
7トラックを聞いてみて欲しい。この度迫力はほとんどショパンを
通り越してしまっているが、命をかけた演奏。男性ピアニストの
凄みを見せ付ける演奏になっている。鋭いタッチ、雷型の左手の
スフォルツァンドなど、70年代の英雄ポロネ-ズなども
80年代と違ってもっと鋭く針の先端の様。きいていて上手なピアニスト
がどんな物かがわかる超一級品の音盤とわかるだろう。