Asphodel Records
Iannis Xenakis Remixes (2003-04-03) ヤニス・クセナキスの轟音コンレート、「Persepolis」のリミックスコンピレーション。GRM studio MIXを収録したdisc1と大友良英、池田亮二、秋田昌美、フランシスコ・ロペズなどのエクスペリメンタルエレクトロニクスアーティストがRemixを手掛けたdisc2の二枚組だ。建築家としても名を馳せたクセナキスだが、建築空間をフューチャーしたペルセポリス遺跡でのライブはあまりにも有名。ライブではサーチライトやレーザーを多用し、ライトアップされ非現実化された遺跡の中で100を超えるスピーカーが唸る。視覚聴覚の総合空間演出は多才な彼だからこそできる技か。「Persepolis」にも見られる金属的なノイズコンレートは、音のグラビティを感じるほど不可視の圧倒的パワーがある。オリジナルの時点でかなりの衝撃を受け圧倒されてしまう「Persepolis」だが、それを更に前衛アーティストの手によって洗練され、個性を増したで!あろう本作は期待を裏切らない出来だ。大友良英は金属の摩擦音を引き伸ばし、ストリングスのような不協和音を作り上げる。池田亮二はパルス音の中に濁流のごとくハーシュ音が注入し、そのノイズは確固たる音階を持っているかのようにハーシュでありながらHI-FIだ。原曲の面影はほとんどないが、オリジナルの持つコンセプトを池田亮二なり後継し形にしている。メルツバウこと秋田昌美は耳の奥深くで覚醒するかのようなディープなノイズを展開し、体液の流れる音のような肉体的な流れを見せる。それは体内の音をギミックしたミュージックコンレートの様でもあり、面白い。フランシスコ・ロペズはオリジナルからサンプリングしたインダストリアルノイズを微細音で展開するミニマル路線を提示した。