トロピカルで遊び心満載のアルバム
(2006-07-05)
とても楽しいアルバムです。
街やラジオ等で聴いたことのある曲がたくさん入っています。
バラエティに富んだギターサウンド、松原正樹と今剛 両氏のカッティングの絡みや、
引き込まれるようなフレーズも聴きどころです。
リマスター盤なので音も良くなっています。
嬉しい再発。迷うぐらいなら、買っとけ(笑)。
(2003-11-29)
世の中に音楽など数あれど、ほんとうに心に残る音楽は数少ない。
自分にとってPARACHUTEは、そんな数少ない音楽のひとつ。
特にこのアルバム(HAERE MAI)は、彼らのわずか4作のアルバムの中でも
音楽の多様性・さりげない超絶テクとアソビゴコロの両立、
ともかく「楽しい」という面できらきらと輝いている。
このアルバム(CD)を手に入れるために、Yahooオークションで
「諭吉」に近い額を出したのも今は昔。
素直に再発を喜べる。
リマスタリングの効果は、さりげないながらも大きい。
ドラム&ベースの低域がクリアになり、
音楽の芯(構造)がぐっと浮き上がった。
そしてなにより、泣きのギターのニュアンスが、
より迫ってくるようになった。
誰の真似もしない、誰にも似ていないということが
どんなにすごいことか。
迷っている諸君、買っとけ(笑)。
バラエティーに富んでいて、傑作だと思います。
(2003-06-07)
パラシュート3作目は、とても曲にバラエティーがあり、傑作だと思います。演奏力は文句のないところだし、このアルバムではユーモラスな曲が入って、彼等の余裕と遊び心が感じられ、面白い。その代表が⑥「カクテルナイト」と⑨「ジゴロ」。前者は、ダジャレな歌詞が面白く、後者は斎藤ノブのヤクザキャラクターが面白い。発表当時、ウオークマン(今とちがって、CDはまだなく、カセット。しかも値段は今の3倍)で吹き出し笑いで聴いたものでした。今聴いても、この二曲大好きです。また、⑧の「イフ ユー アー ルッキング フォー ラブ」はJpop史上に残ると言いたいくらいの、美しいメロディーを持った傑作ポップス。聴いて損なし。是非お試しあれ。
日本のTOTOではない、 世界のParachuteだ!(笑)
(2002-10-18)
まさに3度めの正直で、Bandとしてのカラーを確立した代表作である。Studio MusicianのBandで、AOR=Vocal TuneとFusion=Instrumentalの両方を演るというところで、TOTOと安易な比較をする向きが少々は居たかも知れないが、そんな軽薄な評価はADLIB誌など当時の音楽雑誌にはほとんど無かったと記憶する。Inst曲が、時にRock組曲にまで接近するTOTOとは違って、彼らの音はあくまでVocal Tuneの延長のような口ずさめるメロディに基づくPopなものだったからである。
さて、それを証明するかのような1.はコミカルで楽しいサウンドのInst曲で、GuitarのCuttingから始まり、2本のGuitar、SpectrumのBrassとRagTime Pianoが掛け合いで進行する。こんな遊び心溢れるお洒落な曲はTOTOでは演らない(笑)。2.はめずらしく林氏のVocal。Lacoonに喩えられた女性の手に負えなさをあらわしたサビのChord感とRhythmは流石で、彼の線の細いVocalも不思議にマッチしている。3.は今剛のGuitar Solo。ファンの私も今聴くとAlbumに入れるほどの曲ではないと思う。4.のIntroやリフは「ルビーの指環」まんまやんけ、という声が当時から有った(笑)。6.はカクテルの名前を沢山折り込んだ数え歌風のやはり遊び心溢れた曲で「自動車ショー歌」カクテル版(爆)。7.はTitle通りのInst曲で、TVのBGMに頻用されていた。
そして8.はMikeの最高のバラードで、Bread & Buttarの爽やかなChorusが素晴らしい名曲。英詩もメロも最高だが、Introから間奏、Endingに至るまでの流麗で完全なアレンジは、Popsの最高のお手本である。Popsファンになら、この曲を聴くためだけに、このCDを聴く価値があるといっても過言ではない。
10.は松原氏の何とFluteが堪能できるInst曲。タイトルはジェスロ・タルのもじりです(笑)。11.もお洒落なVocal Tuneでミニマルのように通底するRhythmが面白い。
総じて、このアルバムでは作詞の安藤氏の作家としての才能が最高に発揮されていると言える。そしてVocal TuneとInstrumentalの曲のパワーのバランスが完璧であり、一方が弱いということが無い。過去のレパートリーと合わせれば、Live Bandとしてはさらに完璧になった完成期であった。
何となく耳にしていた程度の方には、充実したサウンドをぜひCDで体験して欲しい。ファンにはもう一度買い直して、良い音で聞き直してあの時代を思い出して元気を出して欲しい。