一陣の風薫る、颯爽とした演奏
(2008-06-09)
チャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』(マリウス・プティパ&レフ・イワーノフ版、リッカルド・ドリゴ編曲+初演版の楽譜。ただし、曲順・曲番号は、通常のチャイコフスキー全集版に従っている)から9曲と、『くるみ割り人形』から12曲を抜粋して収めた一枚。2002年1月4日〜10日、モスクワ音楽院大ホールでの録音。
まず、『白鳥の湖』から。舞踏会の場面で演奏される民族舞曲が印象に残りました。なかでも、「ハンガリーの踊り」「ロシアの踊り」「スペインの踊り」「ナポリの踊り」が魅力的。急速調の音楽が繰り広げられる部分での生きのいい、ダイナミックな表現。一陣の風薫る、颯爽とした演奏。清々しく、気持ちのよいものでした。
続いて、『くるみ割り人形』から抜粋した12曲。一番よかったのは、第1幕、冬の樅(もみ)の林の「情景」〜「雪片のワルツ」へと続く2曲。幻想的な冬の情景が眼前に広がる「情景」。雪がちらちらと舞い落ちるファンタジックなシーンが、少年合唱の透明なヴォカリーズとともに展開される「雪片のワルツ」。全曲盤でのお気に入りのこの2曲が選ばれ、聴くことができたのが嬉しいですね。
また、管楽器の華麗なソロが繰り広げられるディベルティスマン(様々な国の踊り)の中では、ファゴットとピッコロが活躍するユーモラスな小品、「お茶(中国の踊り)」が可愛らしくてよかったな。
ライナーノート、山野雄大の解説文も分かりやすく、気合の入ったもの。読みごたえがありました。
西本智実(大阪出身の女性指揮者 1970.4.22- )が指揮するバレエ音楽では、将来、ストラヴィンスキーの『春の祭典』『ペトルーシュカ』や、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』、ドリーブの『コッペリア』あたり、聴いてみたいですね。欲張りすぎか(笑)
バレエを実際に知っている指揮者のバレエ音楽の演奏は極上です!
(2004-03-26)
そもそも バレエ音楽がやりたくて指揮者になられた、という西本さんの、秀逸の演奏だと思います。
”ミレニウム”自体も、もともとこの2曲は得意なのではないかな、と感じます。
音楽を聴きながら、絶えず情景が脳裏に浮かびます。
CDケースの写真のトゥシューズは、西本さんが子供のころに実際に使われていたものだとか。
バレエを実際に知っている指揮者のバレエ音楽の演奏は、極上です!
いつか、この生のバレエを、西本さんと”ミレニウム”の生演奏でぜひ見てみたいです!
白鳥の湖・くるみ割り人形/西本智実
(2003-04-06)
白鳥の湖が大好きで、たくさんのCDを聴きました。もちろんバレエも大好きです。いつも気になっていた2幕のパ・ド・ドゥ(このCDの場合3曲目の“オデットと王子のアダージョ”)は、私のイメージにぴったりのテンポでうっとりと聞き惚れてしまいました。他の指揮者の方と少~しちがいますよ!くるみ割り人形の選曲もステキにまとまっています。