おい監督よ、あんたに言われたかないよ。
(2003-12-01)
4WDワゴンでヨットを牽いて、湖畔の別荘に避暑に向かう幸せな3人家族。カーステレオからはクラシックの優雅なメロディ。…と、そこへ幸せを引き裂くかのようにノイズ・ミュージックの轟音がかぶって、画面いっぱいに赤いゴチック体で「FUNNY GAMES(愉快なゲーム)」とタイトル。この冒頭シーンが象徴するように、これは幸せな3人家族がなんの謂われも落ち度もないままに1時間43分にわたって徹底的に酷い目に遭う話である。典型的な「不気味な訪問者」パターンのサスペンス。日本初登場となるドイツの鬼才監督ミヒャエル・ハネケは観客を逃げ場がなくなるまで追い詰める。その圧倒的な演出力は文句なく ★ ★ ★ ★ に値する。ただし、「余計な小細工」さえなければ、だが。「余計な小細工」というのは、主犯の青年にメタフィクショナルな台詞を与えて観客もまたこの暴力行為の加害者であるとの自覚を促すのである。あなたが望むからぼくは酷いことをするんですよ。皆さん結局は暴力が好きだからこんな映画を観てるんでしょ?というわけだ。決して暴力行為そのものは描写せず、女性の被害者が裸を強制される場面でも裸を写さないミヒャエル・ハネケは、おそらく観客へのサービスとしてではなく一種の告発行為のつもりでこの映画を撮っているのだろう。冗談じゃない。アンタに言われたかないよ。こうした映画を飯の種としている時点でアンタも「13金」の監督と同列だろうが。ま、そうした些細な点に目をつむれば、観終わって間違いなく不快な気分になれる傑作なので「悪魔のいけにえ」や「クリーン、シェーブン」の大好きな皆さんにお勧めする。
後味が凄まじく悪い内容の映画です
(2003-03-31)
買ってはいませんがTSUTAYAで何気なく借りて観ました。
物凄く鬼畜で救いようが無いとしか言いようがありません。
これが映画でよかったと思いますが、こんな現実も無いとは言い切れない
ところに、後味の悪さがさらに残ります。