信頼のおけるインド神話の入門書
(2010-04-22)
インド神話、特に、マハーバーラタを中心に著名な神話をあげ、あわせて関連する他のラーマーヤナなどの記述をとりあげながら、解説がなされている。
基本的に原典から訳で信頼のおける内容となっており、また、より詳しく知りたい人のために、その都度、関連図書の紹介もなされていて親切な内容となっている。
ちなみに、まえがきによれば、インド神話に関する参考書は多くでまわっているが、不完全な二次資料を利用したものや複数の伝承を混同して説明しているものも多いらしい。
本書は、インド神話の入門書としてお勧めである。
《爆笑》の神話。
(2010-02-09)
本書は、専門家の方が書いた、《インド神話入門書》である。詳しくは知らないが、専門家の仕事なので、学問的にはかなり正確な本であるらしい。また、文章も非常に分かりやすく、ちょうど《ファンタジー》を読んでいるように楽しめる。でも、肝心の物語の内容は、いい意味で《爆笑》である。インドの神々の、あまりにも《アバウト》で、あまりにも《イージー》な性格は、良い意味で非常に楽しめる。みんな真面目にやっているのだが、やること全てが《出たとこ勝負》である。このインドの神々の、いい意味での《大らかさ》は非常に素晴らしいです。話によると、インドでは神様は《信仰》の対象であると同時に、一種の《アイドル》であるとも聴きます。私は、特定宗教を支持する者ではありませんが、非常に面白く、かつ、勉強になる本でした。《物語》が好きな人なら、誰にでもオススメできる《名著》だと思います。
これはです。
(2006-07-20)
とても読みやすいです。また神話を話した後は必ず出典を明記してくれ、
さらに他のヴァリエーションについても簡潔に解説してくれています。
構成も良く、『リグ・ヴェーダ』『ブラ−フマナ』の神話についても解説があります。
紹介している神話に統一感はありませんが、
大叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』が翻訳されるさい、本編と直接関係ないために、
削られたり、簡略化されたりしかねない有名な神話伝説をよく紹介しています。
またヴィシュヌ神については聖典『バーガヴァタ・プラーナ』から、
10の化身のほか、クリシュナの伝説について十分に述べてくれています。
特にクリシュナ伝説はあまり知らなかったので、とてもうれしかったです。
(ただし、シヴァ神についてはあまり詳しくないかも…)。
というわけで、
良い入門書が欲しい初心者な人にも、玄人な人にもオススメできる良書です。