やや薄味
(2008-01-23)
まあ状況を知る入門本としてはいいのかもしれないが、それにしても極極一部のインタビュー
が中心となってしまっているのは残念。もう少し幅広い情報を盛り込んで欲しかった。
それと、一部に表現、論理構成に難のある部分がある。
内容面も含め、編集側はもうちょっと掘り下げるべき。
もう一つのインド
(2007-08-03)
IT革命、経済成長などで取り上げられることが多いインドだが、裏の顔があるということがわかった。
インドの一面を知るには良い
(2005-05-23)
どなたかのレビューにもある通り、随分と粗い内容の本ではあるが、その分様々なインドの身の上話を聞くような感じで気軽にさっと読める。主張が一方的なのも読んでいればあまりにもあからさまなので、むしろ問題は無いと思う。インド=カースト制、以上の知識が無いに等しい私としては、十分新しい発見があった。教科書問題じゃないけれど、インドの歴史を習う時にガンジーだけ登場してアンベードカルが出てこないのも一方的な話だ。佐々井師の存在も知らなかったので驚きだった。
ただ、最終章の「暗黒時代の再来」は唐突。さすがに、もう少し冷静にお願いします、と言いたくなる。
主観的すぎる。
(2004-08-05)
インタビューを中心に構成されているが、
その裏づけというものを本文の中に示して
おらず、どこまでが真実でどこまでが間違い
なのかの判断が難しい。仏教にやたら肩入れ
している部分もあり、その意味も含め学問的
な本とは言えず、啓蒙書的な色合いが濃い。
個人的に読んでいて、この本に書いてあること
をどこまで信じてしまっていいのだろうかと不安を
覚えてしまう内容であった。
この本に限らず日本にインドに関するきちんとデータを示した
学問的な本がないのは、残念な限りである。
(あの広く、行政が行き届いていない国ではデータなど
取れないのかもしれないが。。)
新しい不可触民の姿
(2004-06-12)
インドには不可触民と呼ばれる人間扱いされない人間の層がある。その比率は全人口の85%に及ぶ。
近年はIT革命や世界のバックオフィスなどと注目されるインドであるが、その社会を知るにはヒンドゥー教とカースト制度、そしてカースト制度により抑圧される大多数の不可触民の実態を知ることは必須である。
30年以上インドを活動の場としてる著者が社会で活躍する様々なタイプの不可触民のリーダー格の人々への取材を通して、不可触民の現状を描こうとしたものである。不可触民もインド独立後は学校や公務員の指定枠を使い次第に活躍の場を広げてきた現状を表現するには最適の題材であろう。ひたすら煮抑圧されているだけの古いイメージの不可触民でなく、自分たちで世界を切り拓く新しい不可触民の姿を描くことを主眼としているため、不可触民の抑圧の現状は後景に退いてしまった感がある。それでも不可触民たちが様々な社会制度を利用しながら少しずつ活躍の場を広げてきた過程を紹介する作業は現代人類社会において大きな意義を有することには変わりない。
インタビューを主体としているため著述に散漫な印象も否めない。話が暗黙の了解で進んでいる部分が多く、読み解くのに苦労する箇所もいくらかあった。さらにそれぞれの章ごとに違ったタイプの不可触民を取り上げているため、全体としての統一感が今ひとつ感じられないなど構成・編集上の課題が多く見受けられる。