ヒンドゥー教徒によるヒンドゥー教入門
(2007-12-05)
本書は、ヒンドゥー教の歴史と教義についてヴェーダ文献から現代インドまでを視野に入れて包括的に解説したものである。
既に他のレビューにもある通り、「ヒンドゥー教に対して予備知識を持たない一般の読者」を念頭に書かれているため、なるだけ簡潔かつ分かりやすく説明しようという努力が随所に見られる。
また、本書がインド人、つまりヒンドゥー教徒によってものされている事も特筆すべき点である。新書レベルでの「ヒンドゥー教徒によるヒンドゥー教の概説」は例を見ず、実際に信仰を持つ者の視点がどのようなものかを知る上で重要である。更に、中世北インドの神秘主義や民衆の聖者にかなりの分量を割いているのも大きな特徴である。これらは、従来殆ど日本語ではその実態を知ることが出来なかったので、こういう廉価な形で貴重な情報を得られる事はありがたいと思う。
ヒンドゥー教とは何なのかを知りたい人へ
(2002-06-11)
本書は、著者も言っているように「ヒンドゥー教に関して予備知識をもたない、一般の読者を対象に書かれている」。そのため、内容も多様なヒンドゥー教をコンパクトにまとめてあり、理解しやすい。ヒンドゥー教の歴史から各派の違い、聖典まで幅広く扱っている。
しかし、ヒンディー語やサンスクリット語に馴染みのない私達には、推測しにくい語が非常に多い。だいたい英語なら何となくは分かっても、ヒンドゥー教の言葉は基礎知識がないため、少々分かりづらい。