東洋思想の源泉に触れる
(2010-03-11)
東洋思想の源泉となっているヒンドゥー教。
その発生の歴史から、ヨーガやヒンドゥー教の諸派、近年のガンジー、サイババまで幅広く解説している。
歴史的な宗教家や現代思想家、巻末にはインドの神々のガイドもあり、全貌がよくわかる。
インドの思想に興味を持った人が、ガイドブックとして読んだり、後々読み返してみるには良い本だと思う。
広大なヒンドゥーの世界をわかりやすく解説
(2005-07-09)
インド亜大陸に侵入したアーリア人の宗教であるバラモン教が、ウパニシャッド哲学や仏教、ジャイナ教などの反バラモン教思想の隆盛を経て、土着の宗教要素を吸収して創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァを奉ずるヒンドゥー教に変容する様がわかりやすくまとめられている。ヒンドゥー教には出家して最高神と同一化する脱俗的側面と、カースト制の枠の中でダルマ(秩序・法)、カーマ(性愛)、アルタ(実利)を追求する在家的側面があるが、それらについても適切な解説がなされている。ヤージュニャヴァルキアなどのバラモン教時代の人物やヒンドゥー教最大の哲学者シャンカラ、そしてラーマ・クリシュナ、マハトマ・ガンディー、サティア・サイババなどの思想的巨人が多数紹介されている。巻末特集の「インド神話の神々」も丁寧に整理されていて有益。